結膜炎
細菌性結膜炎
黄色ブドウ球菌、インフルエンザ桿菌、クラミジアや淋菌などの細菌感染で発症します。
症状
メヤニ、充血、出血が主な症状です。
まぶしさや涙目になることもあります。
治療
治療は抗菌薬の点眼や眼軟膏が基本です。
ステロイド点眼を併用し貼る場合もあります。
通常、数日(2~5日くらい)で治癒します。
長引くときや難治性のときは、クラミジアや淋菌などの性行為感染症の場合があります。
性行為など思い当たる原因が考えられる場合、眼科のみならず専門科の併診が必要で、更にパートナーと同時に治療することも必要です。
ウイルス性結膜炎(角膜炎)
アデノウイルス、ヘルペス属ウイルス、エンテロウイルスなどによる結膜炎や角膜炎です。
発症初期は細菌性結膜炎と判別はつきにくいですが、長引く経過と特有な症状も伴ってきて後に判明します。
アデノウイルスとヘルペスに関して記載します。
流行性角結膜炎(はやり目)
アデノウイルス(8型、19型、37型、53型、54型など)、また咽頭結膜熱(プール熱)を引き起こす3型・4型・7型などによるものがあります。
感染後1~2週間で発症し、型により10日から3週間と免疫が獲得されるまで治りません。
検査
流行性角結膜炎と咽頭結膜熱は、学校保健安全法の学校感染症として、出席停止など基準が定められています。
当院では、アデノウイルスキットにより同日すみやかに検査が行なえます。
幼稚園、保育園の園児の皆様、学校の生徒の皆様、さらに幼稚園、保育園、学校などの教育機関で働いている方々、医療従事者の皆様に対し、希望があったり必要に迫られる場合はすぐさま検査を行わせていただきます。
判定は5~10分ほどで行なえますのでご相談ください。
治療
ウイルスに対する特効薬はありませんが、細菌の二次感染を防ぎ重篤化を避けるため、抗菌薬やステロイドの点眼、また角膜炎を併発し濁りの後遺症を軽減するため角膜の治療薬を出す場合もあります。
ヘルペス性結膜炎、角膜炎
単純ヘルペスや水痘帯状疱疹ウイルスによる炎症です。
初感染は小児期に発症することが多く、成人では体調がすぐれない時に出てきたりします。
症状
結膜炎だけですむこともありますが、角膜上皮や角膜実質に炎症を起こすこともあります。
眼瞼や眼の周辺、額などに水疱や皮疹が出ることもあり、その場合は単純ヘルペス、帯状疱疹の治療を皮膚科や内科との併診で行うことが必要になります。
とくに角膜実質炎を起こすと、角膜が混濁し視力低下に至るため、抗ウイルス薬と早い時期からのステロイド点眼などの対処が必要となります。
充血に、かすみやまぶしさを伴うときは早めに眼科を受診してください。
- 診療内容
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- 心因性視力障害
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